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2006年12月31日

今年は、この一言に尽きます。

論文を書くにあたって自分の怠惰さが露呈したり、研究室の環境が変わったり、同期が次々に社会に出始めたり。

とにかく、今年は「悩んだ」年でした。

研究にしても、プライベートを含めた人間関係にしても、人生設計にしても、価値観にしても。

自分なりに、道を見つけ出そうとあがいていたつもりですが、どっちに走っていいのかわからず、考えが発散してしまって、特に後半はあまり集中できなかった。

「予想外の事態に弱い」というのは、何事につけてもまったくその通りで、本当に辟易してしまいます。

ただ。

自分の弱いところを隠していた色々な衣が引きはがされて、ようやくさらけ出すことができた部分も多くて。身にしみて感じないと、なかなか思い込みを修正できないので、いい経験だとも思う。

なんだかんだで自分は人恋しいようで、その都度会って騒いだり、愚痴を聞いてもらった人たちには、本当に感謝してます。そして、こんな文章をぐずぐず書いたり、企業のセミナーやインターンに迷い込む以上に、今は教科書や本を読んでいる方が、よっぽど精神衛生上良いっぽい。

一切の弱音や言い訳を排して行動と結果で示すのが大人なら、自分はまだまだ子供であるに違いありません。来年は、もう少し大人になりたいと思います。

学科の同期と自宅で、こたつを囲みつつ鍋。とうとう、おたまと携帯ガスコンロを買ってしまいました。

たまたまやってたバイオハザードを見ながらみんなで豚肉をつついてたのですが、やっぱりあんまり気持ちのいいものじゃないです。

そのちょっと前。NHKのサイエンスゼロで、「今年の科学10大ニュース」をやっていて、隕石の研究で理学部が映っていたのですが、そこで真鍋かおりがインタビューで最初に放った一言が、

「それって何の役に立つんですか？」

テレビ越しに、一瞬みんな凍りついてしまいました。もちろん、当然の疑問ではあるのですが、結果をアピールしていくのは、人の理解を得ていくうえで大事なんだなぁ、と思う。

「冥王星が惑星から消えた」が今年のトップに来ていたのですが、宇宙と生物関係でランキングが全て独占されていて、物性関係は１つもなし。とりあえず一同で怒り狂ってみるわけですが、なかなか社会の評価は厳しいのかもしれません。

千住博展。妹に薦められて行ってみて、確かにきれいなのですが、自分はイマイチ好きになれず。

この１ヶ月でもう３つめなのですが、同じ研究室で絵を描いている小田君の影響のような気がしなくもない。

夜はサークルの同期呑みでした。

みんなそれぞれ悩みを抱えてるんだなぁ、と思う。ただ、先輩に言わせると、悩んでられる余地のある今のうちが華なのかもしれません。

埼玉でライブ。Bell Bottom Bluesで、まことと号泣するはずだったのですが、結局演奏されず。

アリーナなので、ほとんど米粒だったのですが、それでもアンプ越しのギターのトーンはさすが。バックで弾いてたスライドギターの人も、変態的としか言いようのないテクニックで好印象でした。

正直、還暦を過ぎてこの迫力はありえないと思う。前回のツアーでは、もう日本に来ないと言ってたらしいのですが、この目で直接「神様」を見ることができて幸せでした。

打ち出し後、赤羽の焼き鳥屋で飲んで、ひとしきりたまってたものを吐き出す。若干病んでたようです。ご迷惑をおかけして申し訳ない。

結局この日はオールでした。