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2004年12月29日

Devil Book Neurosis

二日酔いの中で、親父の研究室の中国人留学生をお出迎え。むこうの人の方がずっと英語が上手い。
現地では、一度海外に出ないとポストにつけないそうです。3人のうち2人が配偶者とネットで知り合っていた。

小5の娘さんと神経衰弱して遊んでいたら、普通に完敗しました。プロ棋士の記憶力のピークは25歳らしいのですが、そういう頭の使い方をしてないとダメらしい。残念。

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2004年12月28日

The Bottoms Association

UT鍋のあと、帰省して総会。頭の悪すぎる会話を延々と。おぢさんたちも、まだまだ現役で行けるかもしれない。H氏がいなかったのが残念。新年会に期待。

てか、

先生、自分は本当に弾くんでしょうか?

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2004年12月26日

厭離穢土

去年と同じミサを、今年は日本語で聞くことに。個人的には複雑な気分ですが。
自分は別にキリスト教徒ではないんですが、神父さんの悶々としたお話を聞いていると、なんだか本当に神がいそうな錯覚に陥りそうになってきました。それを支える音楽や演出はたしかに素晴らしくて、周囲の人々も、あまりに当然のようにそれを受け入れているので、そこに素直にとけ込めない自分は、なんとなく小さな不安を感じてしまう。

大衆仏教である浄土宗の教えは、とにかく

「南無阿弥陀仏」

と唱えていさえすれば必ず極楽に行ける、という単純なものでしたが、その背景には、死後のことを心配せずに済むようにしてあげれば人はこの世で一生懸命生きられるはずだ、という発想がある、とかつて教えられました。

本当に極楽に行けるかなんて、実はどうでもいい。どうせ死後に待つのは無だけですが、頭でわかっていても死への恐怖は簡単に割り切れないので、そういう不安を優しく打ち消してあげるために、宗教は生まれたんだと思う。

ほとんど無宗教に近い自分でも、実は「死んだじいちゃんや猫がお盆に返ってくるから、お迎えしてあげよう」といった日本の土着の信仰に近いものは、やはり心の支えとしてある程度持っているわけで、知らないうちに色んな宗教の影響を少しずつ受けています。それは、自分が心地いいと思う文化ともそのまま結びついているはずで、ここから生まれる小さな、そして確実な違いが、意外に「自分たちと他者」という区別を生み出して、国境を形作ったりしているのかもしれません。

「理屈抜きにとにかく信じる」ことで、不安を軽くしてあげられる部分が小さくないなら、宗教のありかたなんていくらでもあるわけで、どれが正しい、とは言えないはずです(科学にはかなり信頼を置いていいと思いますが)。それが実は人の心の大きな部分を占めているとすれば、全ての人との安定した関係は築くためには、安易になんでも統合する方向に持っていくのではなく、「お互いの違いを尊重する」こと以外に方法はないのかもしれない。そういう意味で、他者を悪とする「原理主義」の発想は怖い。

・・・そんなことはどうでもよくて。なんだか、2日間、ひたすら歩いて喋ってた。昨日は知能指数が100くらい下がってた気がします。キュウリはカロリーが低くて、納豆はカロリーが高い、ということを覚えました。

投稿者 misudo : 08:45 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月22日

どんぐりころころ

3年のみは、盛況のうちに無事終了しました。みんなお疲れさま〜。参加者は、

イ田、O本、A立、K藤、O藤、S森、H口、I葉、S井、H嶋、S々木、S久間、W辺、S

の14名。顛末は以下の通り。

新宿東口に7時集合。
どうせ遅刻者が出るだろうと思って、あらかじめ30分予約を送らせておいたら、40分遅刻する強者が登場
  ↓
途中でUnion飲みの武田&おすぎたちに遭遇
  ↓
店での配置は以下の通り。

●●●●● || ○○
●●●●● || ○○

●:男性、○:女性、||:別テーブル
  ↓
焼き肉食べ放題。焼き肉をいためる(?)新しい食べ方を発見
  ↓
翌日からマレーシアのパーラー世界大会に旅立つ池田に、I葉さんチョイスのプレゼント
  ↓
武田&おすぎからもJoblessコールのプレゼント
  ↓
2次会。カラオケ
  ↓
座布団投げ
  ↓
ディベーターは歌が下手な人が多いことが発覚。近藤&樋口うますぎ。みかん&りんご熱唱。自転車レース崩壊。Gacktセクシー
  ↓
カラオケの下駄箱崩壊
  ↓
帰り際に、I葉さんの手袋の忘れ物が見つかる。Yahooオークションにかけるべきか論争
  ↓
3次会。御茶の水から関邸へ
  ↓
UTを案内している途中で、岡本が三四郎池に落ちる。腰までずぶぬれ
  ↓
AM 2:00ごろ、いったん自宅に帰った池田がプレステを持って登場し、そのまま即寝
  ↓
パワプロで某ディベーターを育成
  ↓
AM 4:00ごろ、荷造りに手をつけていない池田が6時間後のフライトをひかえ帰宅
  ↓
AM 9:00ごろ起床。全員帰宅


いや、楽しかった。一方で、やっぱり自分は場を引っ張るのは苦手だなぁ、とも。すんません。
またそのうち適当に集まりましょう。

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2004年12月20日

今年の総括

実験が午前中で終わってしまったので。まだ10日くらい残ってますけど。

とりあえず、前半2年間で背負ったマイナスは返し終わったようです。5月くらいまでは、あらゆる面でほとんど泥沼どん底に近い状態でもがいてたのが、特に今学期に入って随分軌道に乗ってきた。現役と負担でしかなかったバイトを辞めた効果は顕著で、生活リズムも信じられないくらい普通になりました。

一方で、9月あたまに「半年後に結論が出せそう」と書いたことが、早くも今の段階で、友人の言う通り後者に落ち着いてしまったのは、自分としては残念でならない。バイトをやめたときに「しばらくは何があっても自分のために時間を使う」と割り切ったことも手伝って、いろんなものごとに対する考え方は、この1年でかなりすさんだ気がします。

毎年、「いく年くる年」を見ながら漠然と次の大晦日の予想をしてみるのですが、だいたい当たるのは半分くらいです。来年の今頃はとっくに院試の結果も出ていて、今後の方針も今より随分固まってるはずですが、「予想外」の部分が、ちゃんとプラス方向であることを願います。

今年は年始に「自律」を目標にしてみたのですが、まだ意思は全然弱くて、達成度は40%くらい。もうちょっとしっかりできるといいんですが。

投稿者 misudo : 12:30 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月19日

明和電機

秋葉原の家電屋ではなく、芸術家のユニット名です。新宿で展示会をやっていたので、見てきました。

なんか、すごい。無駄に気合いの入った装置が、本当に山のようにある。特に、電動楽器の「TSUKUBA」シリーズはオススメです。さらにこれらが組み合わさってライブ合奏なんてしてくれるので、(よくわからんが)思わず拍手してしまう観客が多数いました。

万人受けはしなさそうですが、12/26まで東京オペラシティでやってるそうなので、こういうのが好きな人はぜひどうぞ。

午後から、シアトル旅行のかかったMFD。準決勝でUT対決になってしまったものの、後輩はちゃんと優勝してくれました。
少なくとも、しばらくはFalconsは安泰なようです。2年生のみんなも、いままで本当にお疲れさま。これからは、今まで失っていたものを、少しづつ取り戻していってください。

投稿者 misudo : 23:43 | コメント (3) | トラックバック

2004年12月17日

鹿野田研

いろいろと心変わりしてますが、なんだか、自分はここに行きたい気がしてきました。学生のたまり場みたいなところで、4時間くらい、いろんな人とぐだぐだ話してたのですが、研究室全体の雰囲気がめちゃめちゃいい。

なんというか、先生も含めてメンバー全員がくせ者っぽい。みんな意味もなくニヤニヤしていて、非常識を謳歌していたうちの中高の雰囲気によく似てます(もちろん、研究に関しては真面目にやってますが)。ここなら、5年間でも楽しくやって行けそうな気がする。

分野も、漠然と目指していたど真ん中にかなり近い。

唯一の問題は、この研究室の扱ってる分子性結晶・有機超伝導体は、物性の原理を調べるためには格好の材料なのですが、応用のメドがほとんど立っていないということ。自分はもともと役に立つことをやりたかったので、この辺は悩みどころです。

投稿者 misudo : 12:10 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月15日

ニンジンはなぜ赤いか

自主ゼミで読んでた本が終わりました。

週1回のペースでちょうど一ヶ月。当初、ちゃんと全員読んでくるか心配していたことを考えれば、意外に上手く行ったのかもしれません。この分野の本としては相当やさしめなのですが、最初はこんなものでしょう。もともと門外漢だし。

むしろ、今後どんな本を読んだらいいのかが悩めます。授業と同じことをやっても仕方ないのはもちろんですが、専門である物理や数学のもっと深い部分をやるべきなのか、それとも化学や生物のような周辺分野の基礎知識をもっとつけた方がいいのか、よくわからない。

きのう話を聞きにいった先生は、「このまま今の分野に進むなら、化学や生物なんて、研究で必要になった時に学べば十分じゃない?」と言ってましたが、それもちょっと違う気がします。学部程度の知識なら、(段階さえ踏めば)他の分野に飛び込んでもそれなりに何とかなるらしいので、視野を広げるためにやっておいても悪くないと思う。全く知らない、というのはかなり致命的だし。

一方で、一部の学科の一部の人たちに比べれば、(やや畑違いにせよ)自分たちは知識もモチベーションも圧倒的に遅れている訳で、それを追っかけてみたい気持ちもちょっとある。当面は物理の方をもう少し掘り下げる方向になりそうですが。

そもそも、自分で勉強できる人は自主ゼミなんて必要ないわけです。今の自分たちは授業内容を100%消化できているかどうかも怪しい段階なので、まだいろいろと考える必要がありそうです。

投稿者 misudo : 19:46 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月14日

藤原研

今学期が始まるまで、鬼のように怖いと信じてやまなかった先生の部屋へ。
授業を担当してもらってからは、実はいい人だというのはわかっていたのですが。実際、楽しかった。

変な話ですが、なんだか、自分みたいな学生は、毎年何人かは必ずいるんだろうなぁ、という気がすごくします。年の功もあるんでしょうけど、扱う側の先生も手慣れたもので、「まぁ気楽にやりなさい」みたいな感じで。こちらが背伸びしてるのが見え見えで、ちょっと恥ずかしい。ただ、「頑張ったぶんは必ず誰か見てくれてるから」とも。

この先生は理論系なので修士からしか学生を取れない上、定年の関係で自分たちはこの研究室には行けないので、ちょっと残念。ただ、もちろん収穫もありました。

それは、

自主ゼミでわからなかったところを聞きにいっても構わない、というお墨付きをもらったこと。場の理論なんかの難しい話になると、自分たちだけではとても疑問を解決しきれないわけで、バックについてくれる専門家ほど心強いものはない。今やってる本が明日で終わるので、当面は相対論とDiracを頑張ります。同じ物理でも、物性だから相対論は関係ないと思っていたら、最近はそうでもないらしい。冬休みや春休みに、検見川あたりで合宿なんかできるといいんですが。

投稿者 misudo : 19:03 | コメント (3) | トラックバック

2004年12月13日

3年のみ兼忘年会

今週のMFDは行けなかったんですが、今のところ、把握してる限りで、こんな感じ。

確定:S森、S々木、イ田、A立、O本、H口(早退)、I葉、S井、H嶋(遅刻)、S

未定:S藤、H沢、M、聖心

不明:WESS&A、Y田、明治

とりあえず、連絡先知ってる人は片っ端から当たったんですが、他に来たい or 来れそうな人がいたら教えてください。知り合い少なくても全然OKなんで。まだまだ参加者募集中です。Extra近いし、東北とかこっち来てたりしないかな。未定・不明分は、なるべく今週中には教えてもらえると助かりますm(_ _)m

店は甘太郎・ 新宿コマ大通り店です。予約は完了しました。メニューはこれらしい。制限時間は2時間。飲み放題をつけるかは不明です。集合は12/21(火)の19:00に新宿駅東口前。

また正式に連絡するけど、要望とかあったら遠慮なくどうぞ☆

2次会以降は、O本&A立が酔った勢いでリードしてくれるはずです。自分はお酒弱いので、ダウンする可能性大かも。

投稿者 misudo : 16:13 | コメント (2) | トラックバック

Dimebag Darrell

Panteraのギタリストだったダイムが、ライブ中に射殺されました
信じられない。こんなことがあるのか。中毒でも自殺でもなく、ライブ中の射殺。本人も死にきれないでしょう。傑作「Vulgar Display of Power」で大ブレークを果たし、全米制覇を成し遂げて以来、彼の豪快極まりないプレイスタイルは、常にアメリカのヘヴィ・ロックを牽引していました。親友だったZakk Wyldeが "Dime will never die ever" と語っていますが、彼の冥福を祈るとともに、二度とこんな不幸な事故が起こらないよう願います。

投稿者 misudo : 16:02 | コメント (3) | トラックバック

2004年12月10日

The Incredibles

われらがPixar社の新作。ハウルと別々に見てきて、どちらもすごく良かったのですが、自分はこっちの方が好きです。

予告編ですっかり取り憑かれて、相当期待していったのですが、映像もストーリーもアイディアも想像以上で、本当に素晴らしい。純粋に笑えて、楽しめます。ハウル見た人、見たい人は、こっちも是非どうぞ。

帰りに就活中の友人に、

「就職しようとか思わなかったの?」

と聞かれて、いろいろと自分なりに考えを整理しながら話していたのですが。

院に残る側からすれば、周囲の仲間がみんな就職して社会に出てしまうのは、はっきり言ってものすごい恐怖です。同世代の人間が、みんな社会に貢献しながら自立していく中で、自分はまだ親の援助を受けつつ、あと3〜6年は国や社会のお荷物になったまま、知識や技術を学び続けることになる。

自分が院に残るのは、物性物理の分野では

・知識も技術も経験も、学部レベルでは使い物にならない
・昨今の緊縮財政の中、企業の教育環境は不十分である
・成果が出るまでに時間のかかる基礎研究を、辛抱強くまともにやっているところは、国内の民間ではNTT日立くらいしかない(しかも両社とも規模は縮小中)

ためで、逆に言えば「物性できちんとした研究をしたいなら、いま就職しようとしても民間にまともな就職先がない」つまり、他に選択肢がなかったから、というのが本当のところです。実際、自分のいる物理工学科55人のうち、毎年52〜54人が院に進みますし、博士に進む人間も20人以上で、その数は毎年増え続けています。

ただ、そういう事情があっても、院に残る自分が、現時点で国や社会のお荷物であることには変わりない。社会がそんな自分たちの存在を許してくれているのは、「将来、いま就職した人たちに負けないくらいの活躍をしてくれるはずだ」という、ある種の投資の意味が込められていればこそです。当然、自分たちにはその分、様々なことを学ぶために最大限の努力をする義務がありますし、「なんとなくモラトリアムで」なんていう甘い考えは許されない。

修士や博士を取っても、まともな研究所のポストにつける保証はないわけですし、博士まで行って27〜28歳になってしまえば、下手をすれば民間への就職すら危うい。自分がこの分野で成果を出せるのかも全く未知数です。漠然とした不安は、どれだけ努力してもぬぐい切れないものですが、それでも自分でこの分野に骨を埋めるとほぼ決めてしまった以上、いまは「頑張ります」、としか答えられない。専門をこの上なく面白いかつ素晴らしいと思えていることだけは、小さな希望の種ですが。

なんとなく自分には、これまでに人生で選んできた選択肢に悔いは全くなかった、という妙な確信だけはあるので、せめて「悔いのない」という点だけは、今後とも守っていければ、と思います。

結局、友人とは「就職するにしても院に残るにしても、やっぱり頑張らないとダメだよな」という、当たり前の結論に落ち着いてしまいました。みんなの就活が成功せんことを祈ってます。

投稿者 misudo : 23:38 | コメント (0) | トラックバック