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2004年11月29日

あと

capがんばれ。あのとんでもないストラテで抜けたのは未だに信じられないけど(笑
みんなで引退を飾って下さい。たぶん、その日は名古屋から応援してます。

投稿者 misudo : 16:50 | コメント (0) | トラックバック

武双山

が、引退しました。「平成の怪物」と呼ばれ続けて約10年。度重なる肩の脱臼さえなければ、間違いなく横綱だったでしょう。立ち合いの変化を何よりも嫌い、強烈なおっつけを活かした正攻法の馬力相撲を、現役最後まで貫いた。相撲の精神を体現したような個性派たちが群雄割拠していた、若貴時代以前の名力士がまた一人引退するのは、本当に悲しくなります。

やはり、朝青龍や高見盛ばかり取り上げられるような今の相撲界の状況は、なんとも寂しい。今場所も魁皇の昇進が見送られましたが、心技体を兼ねそろえた強い日本人横綱・大関陣、そして個性を活かした名脇役の復活は、相撲ファン共通の悲願です。外国人力士の躍進はもちろん賞賛すべきことですが、その深い精神性を誰よりも理解しているはずの日本人力士がいいようにされてしまっているのは、あまりにも歯がゆい。叩き上げ力士の減少とか、大型化による怪我の増加とか、問題はいろいろと指摘されていますが、これらに「時代の流れ」として屈することなく、100年後、1000年後にまでこの素晴らしい伝統を受け継いでいってほしい。

やっぱり、昨日の結びのような一番を見せられると、思わず「よっしゃ、魁皇ぉぉぉぉ」と叫んでしまう訳で。みんなの期待を一心に集めて裏切らず、何の気兼ねもなく全力で応援できるような、そんなぜいたくな望みをかなえてくれるスター力士の登場を願ってやみません。

特に、栃東・若の里、そして新鋭・稀勢の里[若干18歳!]あたりには頑張ってほしいんだけどなぁ。。。

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2004年11月23日

※このエントリは介錯されました。

投稿者 misudo : 23:39 | コメント (3) | トラックバック

2004年11月22日

Good People フランス語版

高校時代に開発し、今年の夏休みにMacOS Xに移植して復活させたアクションゲーム、Good Peopleのフランス語版が出ることになりました。

ダウンロードして遊んでくれた人の中にフランスの方がいて、リソースをいじってアプリケーション本体とマニュアルを翻訳してくれたそうです。

http://osx-fr.infoliens.com/traductions/result.php?cat=7

で公開されています。オリジナルの日本語版は、

http://factory.misudo.com/

からどうぞ。

投稿者 misudo : 15:53 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月21日

名古屋市立大学 その後

聖心の正門でひっそりと2人を見送った後、けっきょく5分後に自分も帰ることにしました。



「試合をさせてほしかった」

これが別れ際に彼らが嘆いていたことです。

強すぎて相手にしてもらえなかった、という意味ではない。彼らにとっての今回の一番の目標は、とりあえず英語ディベートの大会で1勝する、ということでした。最初は強い相手に当たっても、後半2試合は同レベルのチームに当たらせてもらえるだろうから、下位のチーム同士が当たる最後の試合で1勝できるように頑張ろう、と2人は金曜の晩から話していた。初日を終えて、対戦表からどうやら3敗しているらしい、とわかったときも(1試合目は普通に勝っていたと思うのですが、それはさておき)、明日が本番だから、ということで、気丈に第4試合の準備をしていました。

初日の晩、もどかしさにもだえる後輩をリフレッシュさせるため、東京駅→丸ビル→oazo→皇居→秋葉原→神田古本屋街→お茶の水→アカデミーコモン→東大一周→銭湯と、3時間ほど連れ回してあげたのですが、その時に聞いた今の名市大の状況は以下のようなものです。

以前にも書いた通り、名市大にはこれまでESSがなく、今回出てきた1年生の後輩が5月ごろから1人で動き始めて、自分がレクチャーをした9月の段階では、所属する医学部内で約5人の仮メンバーが集まっていました。その後、東海地区にはディベートをしている大学がなく、かつ完全な自腹では参加費・遠征費がかさみすぎることから、最初はディスカッションやスピーチで人を集めて、将来的には少しずつ僅かな部費からも補助を出せるようにできれば、という構想を立てたようです。医学部のESS連盟であるJIMSAに所属する道もあったのですが、「どうせやるなら真面目にやる」と、あえて部員の範囲を他学部まで広げて、現在はディスカッションが十数名、仮のディベセクを掛け持っているのが2人と、少しずつメンバーも増えています(全員1年みたいですが)。ただ、半径100km以内にまともな指導者が一人もいない英語ディベートはもとより、ディスカッションについても練習方法などが確立していないので、少し気をゆるめれば、ESSそのものがすぐに塵に帰しかねない不安定な状態が続いています。

今回、パンツの2人は、送り出してくれた他の1年メンバーとこんな約束をしていました。
「1勝したら他のメンバー持ちで2人のお祝いのパーティーを開いてあげるから、もし1勝できなかったら2人持ちで『応援してくれてありがとう』パーティを開くことにしよう」
本人たちも、送り出した側も、初めての大会での1勝に期待する気持ちは非常に大きかったはずです。

そして、今日の第四試合。相手は、同レベルのチームを当ててくれる、との予想に反して、2年生のFFコミでした。

0勝という結果については、甘んじて受け入れるしかないでしょう。独力で準備が2週間、しかも英語の初大会では、いくらポテンシャルがあっても、厳しい結果になるのは当然です。

ただ、第四試合の組み合わせについては、本人たちが大いに傷ついたのも無理はないと思う。

「地方出身で最下位なら、他の1年チームに当てる価値がないから、上級生のおもちゃにされても仕方がないのか」
「新規参入の中小サークルを英語ディベート界が歓迎しているのは、実は参加校数を増やして強豪校の優勝に箔をつけるためだけではないのか」

必死でフォローしようとした自分自身も、そんな強い疑念を持たれても仕方がない、と少しだけ感じざるをえなかった。
そして、帰ってきた結果の紙についていた、第4試合の「□(本当は負けてるんだけど、おまけで勝ちにしてあげよう)」という判定も、彼らのプライドを深く傷つけたようです。

彼らが本当に欲しかったのは、

「まぁ、名古屋だし、初参加だし、1年生だし、いま勝てなくても気にすることはないよ」
「FFコミが相手じゃ、仕方ないよ」
「(おまけにせよ)最後に1勝できたんだからいいじゃん」
「これから強くなる素質があると感じたよ」

などという言葉ではなかったはずです。
自分たちが今後地元で孤独な活動を続けていく心の支えにするために、
暗中模索の中から独力で前進するために最低限必要な「何をやれば勝てるゲームなのか」をつかみ取るために、
そして1年生ばかりのESSに小さな喜びと求心力を生み出すために、
「1年生と試合して1勝する」ということは、どうしても譲れない一線でした。

そして、期待していたその最高の機会が、突然霧のように消えてしまった。たとえ勝てる可能性が50%か、それ以下だったとしても、です。

一生懸命相手をしてくれたFFコミの2人には感謝していますし、また他のFFコミを責める資格も自分や彼らにはありません。FFパンツの出動は、1年パンツの出場数を少しでも増やすための措置だったはずですし、また「強いチームと当てることでお手本を見せてあげよう」という配慮も多少はあったのでしょう。そして、いくらかのデメリットがあったとしても、1つでも多くの1年パンツを参加させるためなら、誰かがそのマイナス面を受けることになっても、ある意味で仕方がないのかもしれない。

ただ、目立たない中小サークルでも、大きな強豪サークルの運営なんかより、はるかにつらい苦労をしていることがある、という事実だけは認識してもらえれば、と思います。

自分自身、こういった事実からは完全に目を背けていた人間の1人だったはずなのですが、今回の件では相当に傷つきました。また、自分なんかが伺い知れないくらい、彼らはさらに深く傷ついたはずです。そして、その傷を本当に理解できる人は、名古屋にはいない。

Caseも頑張って自作した本人には、「教え込まれたとおりにただ原稿を棒読みしているだけの相手より、ずっと自分の方が考えているし、論題の背景についても知っていた」という試合が確実にあった、という自覚があるだけに、そんな相手に勝てなかったことは相当に悔しい(以上にもどかしい)はずです。いまは今後の展望を描けずにかなり苦しんでいるようですが、来年のNAFA教あたりで何とかリベンジを果たしてほしい、と祈っています。もちろん、準備の時間をもう少し長めになんとか確保する、英語をもっと正確に聞き取れるようにする、求められる立証のレベル(英語だと聞き取れていないジャッジが多いため、資料の質は実は日本語より圧倒的に低い)に慣れる(というか受け入れる)、スピーチの型を覚える、フォーマットや勝つために必要なポイント(やはり日本語の場合とは微妙にズレがある)を覚える、など、改善点はまだいくつもあります。今回、自分はマニュアルやテープ、スピーチの型といった情報面でのサポートをしただけで、議論内容については一切手を出していませんでした(本人もそれを望まなかった)。今後、東京からどんなサポートができるのかは悩めるところですが、第1試合の前にぼそっとつぶやいた

「1年後に、後輩をFFDTに連れてこれたらいいなぁ」

という彼の言葉をかなえてあげるために、どうか機会があれば、できる範囲でこの大学をサポートしてあげてもらえれば、と思います。「大会でどうするか」以前に、「大会に出られる環境をどう作るか」という問題を抱えているため、これからもしばらくは苦労が続くかもしれませんが、非常にいい素質を持っているので、今回の涙をどうか乗り越えて、今後とも2人にはぜひ頑張ってほしい、と期待しています。

投稿者 misudo : 14:30 | コメント (4) | トラックバック

2004年11月19日

決戦前夜

物工でようやく立ち上げた自主ゼミの初会合。とりあえず3時間やったのですが、真面目に数式を解いていったところ、摂動・遷移確率の復習だけで2時間かかってしまい、時間が来たので次回に持ち越し。今回分の残りとあわせて、来週は70ページも進むことになりました。時間内に説明しきれるのかちょっと心配。生物と違って、1ページ解説するのにかかる時間が長いので、もう少し講義形式を効率化した方が良さそうです。わかりにくい授業をする先生の気持ちがちょっとだけわかりました。

メンバーに謝って4時に切り上げてもらったあと、急いでSFCへ。ヤマタカ氏所属の名市大と合流して、KDSとホームを裏表。相手がおすぎ&曽根で相当びびりましたけど、いい刺激になったみたいです。ご迷惑をおかけして申し訳ない。終了後、なぜかおすぎをうちの農学部まで送り届け、家に帰ったのが0時過ぎ。遅い夕飯を食べながら、東海のお馬鹿な話をして就寝。翌日はデビュー戦です。

投稿者 misudo : 23:04 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月18日

古澤研

行ってきました。
得るものは非常に大きかったのですが、いま書いている時間がないので。。。

ただ、どこの研究室に行くにせよ、やはり自分は博士まで行くことになりそうです。

投稿者 misudo : 17:21 | コメント (1) | トラックバック

2004年11月17日

NCUESS

名古屋市立大学ESSのホームページができたそうです。まだ悪戦苦闘中みたいですが、暖かく見守ってあげてください。

上京してくる後輩を、金曜にSFCまで連れて行くことになってしまいました。言い出したのは自分ですけど。来週前半まではかなり煮詰まってるので、困った。

明日は、因縁の量子テレポーテーションの話を聞きにいってきます。高校時代からのあこがれの先生です。

投稿者 misudo : 21:42 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月13日

ベルリン・フィルと子供たち

ちょうど今、ベルリン・フィルが来日しているのですが、チケットが36,000〜12,000円と高すぎて手がでません。すっかりあきらめていたところ、「サイモン・ラトルとベルリン・フィルのメンバーも来場!」とうたった映画の試写会をたまたま見つけたので、行ってきました。結局、ラトル本人は多忙で来れず、第一バイオリンのみの来場でしたけど・・・。

映画自体はドキュメンタリーで、同楽団の音楽監督ラトルが推進している教育プロジェクトの1つを追ったものです。内容は、まったく踊りに触れたことのない子供たちに6週間のバレエの特訓を行ない、世界最高のオーケストラであるベルリン・フィルと競演させよう、というもの。ただし、集められた250人の中には、難民や孤児など、不遇な環境で自信を失ってしまっている子供たちが数多く含まれており、彼らはラトルや振付師ロイストンの人間性にあふれた指導を受ける中で、次第に自らに対する自信を身につけ、やがて結束して本番へと立ち向かうことになります。

実は、映画の方は全く期待していなかったのですが、意外にもかなり感動できます。地元ドイツでは空前の大ヒットを記録しているそうですし、試写会でも、終了後に拍手が鳴り止みませんでした。クラシック音楽にとどまらない、普遍的な人間の魅力を存分に映し出しているので、時間のある方は是非。

12/4から渋谷のユーロスペースで一般公開が始まるそうです。公式ホームページはこちら

明日上京してくる予定の妹に「偵察してこい」と言われたので、ついでに山種美術館の速水御舟展も見てきました。普通に良いです。こちらもおすすめ。土曜日の半分をつぶしてしまったので、明日は一日中レポートです。寝られるのか怪しい。。。

投稿者 misudo : 22:50 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月11日

The System Has Failed

本郷周辺はレンタル屋がゼロ、CD屋が1件しかない上、洋楽をほとんど扱っていないので、目をつけていた新作が出てもなかなか買えません。ようやく昨日の夕方、お茶の水まで歩いたのですが、帰りに食ったラーメンに当たりました。体調最悪です。気持ち悪い・・・。

別にGreen Dayはそんなに好きでもなかったのですが、横オビの「9分の組曲×2」のうたい文句に惹かれて購入。

…おそらく名盤です。
コンセプトアルバムで、しかも10分近い組曲を収録しているといっても、やはり70年代のプログレ的構築美とは全く異質です。ただ、恐らくメンバーたちも初めからそんな方向は目指していなくて、最初から最後まで徹底してパンクの方法論で突っ走り抜いてしまっているので、ここまで行くとお見事と言うほかない。メロディメーカーとしての才能は折り紙付きですし、中だるみせずに一気に聞けます。ライナーノーツには、本人たちが「ようやく過去の伝説的なロックバンドと肩を並べることができた」と話していた、と書かれていますが、実際そのとおりかもしれません。よくThe Whoの「Tommy」と比較されていますが、路線としてはそれに近いにおいが感じられます。


Dave Mustaine率いるMegadethの復活作。ジャケットは怪しげですが、実際にサウンドもそのままです。前作の発表後、リーダー兼独裁者だったDaveが腱鞘炎になり、医師にも「二度とギターは弾けないかもしれない」と宣告されたため、バンドは解散。ファンがほとんどあきらめかけていた中、メンバーをフルチェンジし、初代ギタリストChris Polandを引き連れての突然の復帰でした。

復帰作としては、十分に水準を超えています。「初期のスラッシュ路線に回帰した」と言われていますが、まさにそのとおり。Megadethの真骨頂ともいえる、シニカルでダークな雰囲気はそのままに、最近ではメロディ重視のために陰を潜めつつあった、攻撃的かつ変態的なギタープレイが随所に復活しています。雑誌のインタビューに掲載されていた、Daveの「バンドを民主的に運営しようとしたのが全ての失敗のはじまりだった。俺が全てやりたいようにやるのが一番いい、とようやく悟った」という発言といい、最後の曲名「My Kingdom Come」といい、この人の自信と世界観はたいしたものですが、実際にそれだけ唯一無二のものを持っているのだから仕方がない。Daveは、今作でMegadeth名義での活動を辞めてソロに転向するそうですが(といっても、独裁を振るっているMegadethもソロみたいなものですが)、常に比較され、一歩先を行かれてしまっているMetallicaに負けず、これからも新作を発表し続けてほしいものです。

投稿者 misudo : 12:16 | コメント (4) | トラックバック

2004年11月08日

マイスナー効果

 ありがちな写真といえばそうなんですが。左はネットから探してきたものですけど、作った素子が、こんな感じで普通に浮きました。ひっくりかえしても、磁束につかまっているので空中でくるくる回って落ちない。おおー。

おもちゃとしていじりがいがあるのですが、液体窒素がないと超伝導にならないので、自宅で遊ぶのはちょっと無理そう。

解析で、National Insturuments製品の強力さを垣間みました。あたりまえですが、プログラムの中から実験装置を呼び出せるってすごく便利。PC内で完結したコードをガリガリ書くのとは、また別の感動があります。

投稿者 misudo : 18:00 | コメント (2) | トラックバック

All Japan

後輩の1年生は順調に育っているようでした。みんな頭の回転が素晴らしい。
ちょっとうまく条件が整えば、普通に優勝を狙えるかもしれません。とりあえず、全国予選を突破したら何か買ってあげることにしました。

まぁ、いい加減みんなしんどくなってくる時期なのかな、とも思います。人ごとみたいに言うと怒られそうですが。それぞれの言い分があるのだから、結局は譲り合って折り合いを付けるしかない。どこが平衡点になるかは、それぞれがこれまでためこんできたエネルギーの大きさとの兼ね合いで決まるんでしょうけど、せめて嫌な終わり方にならないように、きちんと言いたいことを伝え合って、お互いに納得できる方向を目指してください。相手の隠れた苦労を理解し、理解されるのも、また納得の仕方の1つだろうと思うので。

てか、またしてもやられた。いい加減わかっていたつもりだったのに。
昨日は抗議の意味も込めて、ささやかな抵抗をしたつもりですが、今度からは気をつけることにします。
自分にも、貴公子氏みたいな冷静さがあればいいんですが。

投稿者 misudo : 17:42 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月04日

市川研

行ってきました。2時間強。いま自分が抱いている不安やら、疑問やら、そういうものを、とりあえず片っ端からぶつけてみました。残念ながら、この先生は定年の都合上、博士志望者は自分たちの代から採れないそうなのですが、それでも情熱を持ってひとつひとつ丁寧に答えてくれたように感じます。博士→日立→総産研→物工という、官民をまたいだ経歴も、安心して相談できた要因の1つでした。

やりとり自体はわりと普遍的な内容だったはずなのですが、案外、人生で何番目かに大きな刺激だったかもしれません。こんなに、1人の人間と話していて惹きつけられた経験は、人生で数回しかない。

まだまだ見学は続けなければならないですが、本当にこういう魅力的な人たちと一緒に仕事がしていければ、どんなに幸せだろうかと思う。当たり前ですが、先生方が口をそろえていうように「へこたれず地道に努力する」以外に、自分たちの道はないようです。

なお、今回得られた大きな収穫の1つが、

「修士卒と博士卒では、研究能力に歴然とした差がある」

という一言でした。マスターレベルでは半人前でしかなく、本当のプロフェッショナルとは言えない、と。先生に言わせれば、企業の教育環境では、十分ではない場合が多いようです。もちろん、世間的には様々な異論はあるでしょうが。少なくとも、この瞬間に、自分の6年後はほぼ決まったような気がします。

投稿者 misudo : 17:38 | コメント (4) | トラックバック

江戸東京 歩幅の合わぬ

両国から浅草まで、隅田川沿いを歩く。舗装された大川端はちょっと悲しい感じでしたけど。

首都の恩恵を思い切り受けておいてなんですが、自分は東京なんて街は大嫌いです。それでも、本郷周辺や浅草のように、古い町並みがのこっているところを見ると、上京してよかった、と思う。住民がその土地を愛している、というのは素晴らしいことだし、何百年も暮らすうちに、土地の神様の1人や2人くらい、きっと本当に生まれるのでしょう。


小・中学校時代に、平岩弓枝や池波正太郎の時代物を読みあさっていた時期があったのですが、上京してあらためて読みなおしてみると、当時はまったく理解できていなかった面白さが眠っていたことに気づかされます。捕物帖の多くは江戸を舞台にしているのですが、実際に住んでみて「深川」「日本橋」「半蔵門」といった地名を実感するようになると、岡っ引の長助や、鬼の平蔵の足取りが、急に身近でリアルに感じられるようになる。

浪花の源三、福岡の十時半睡など、いろんな土地を舞台にしたシリーズが様々な著者によって書かれていますが、いずれにしても、あちこちを放浪する漫遊記とちがって、同じ町の中で十巻以上も続く捕物帖は、その土地を愛し、ルーツを深く理解していなければ書けないものです。そこには、(ある種理想化されたものであるにせよ)かつての人情と粋にあふれた江戸、そして著者自身の生まれ育った環境に対する深い愛着が刻まれていて、同時に古い情景がどんどん破壊される中、失われていくものを惜しむ気持ちがこめられている。

別に江戸時代の方が今よりよかった、と言うつもりはありません。時代は移り変わり、どんな環境でも人はその営みを続ける。ただ、確信を持って言えるのは、50年後の自分はきっと、「最近の新しい街は『嫌いだ』」と言っているに違いない、ということです。そして、それが自然なんだろうと思う。

いつの時代にも、人の心を支えるのは、生まれ育った自分のルーツです。それは、科学や国際化がキーワードとなった現代でも、決して変わらない。自分のように、引越しを繰り返して、いまいち土地に愛着を持てなかった人間であっても、自己を形作ってくれたルーツというものは確かに存在しています。たとえ時代の変化が続いても、そういった愛すべきものたちを、守り、発展させ、後世に伝えていくのが自分の使命だと思う。そして、これは普遍的な人間の営みそのものだと信じてやみません。

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再び名古屋市立大学

後輩のヤマタカがFFDT(1年生向けの英語ディベートの大会)に参戦することが決定しました。

英語での試合そのものが恐らく初めてなので、最初の2~3大会はかなり厳しいとは思いますが、どうか仲良くしてあげてください。

全然関係ない話。別にcap個人に対して、というわけでもないんですけど、ちょっとだけコメントを。

> セクション員がチーフに協力をして負担を減らそうという雰囲気が僕の代で多少生じました。

自分にしてみれば結局みんなフリーライダーだったんだけどね。
capはその後、少なからず借金を返したはずだけど、少なくとも今回の当事者はみんな表には出てこない理不尽な苦労をしてきた人同士なので、多少の過ちはあったとしても、お互いに影の苦労を察して理解しあってください、という結論しか出しようがないと思う。もちろん、いろいろ構造的な問題はあるだろうけど、小さなコミュニティだけに人手不足は避けられないし、実際に経験してみないと苦労はわかってもらえないんだから、あまり周囲の人に不満をぶつけても仕方が無い。

ただ、理不尽な仕事の中にも喜びや楽しみはあるはずなので、不幸にも仕事が集中する運命になってしまった人に対しては、せめてそういったプラスの面を見出していけるように導いてあげることが、支える側の人間として一番大切なことだとは思います。

そもそも、今後NAFAコミをやらないであろう自分たちも、ある意味ではフリーライダーなわけで。実験と天秤にかければ、せいぜい、需要があるのかもわからない怪しげな翻訳作業を、空いた時間にネットの片隅でちょこちょこやっていく位の貢献しかできない。実際問題としてできそうにないんだから、恥じるべきことじゃないとは思うけどね。

結局、うちらも含め、ディベートから足を洗えそうにない現役生がそれぞれできる形で支えあっていくしかない。学生と世代ギャップのあるOBが、NAFAコミをやってくれるわけじゃないんですから。

で、お互いのためにも、もうこのへんで(本当に)仲直りして、早く大統領を完全引退した方がいいんじゃないかと思うんですが。。。

投稿者 misudo : 01:22 | コメント (1) | トラックバック